校長あいさつ


 山添高等学校の歴史は、旧東田川郡南部七ヶ村の人々が、教育の機会を求めていた地域の勤労青年のための県立定時制高校として設立された昭和23年にさかのぼります。その建学の精神は、62年後の現在も「生産の鍬にぎる手は黒く」と校歌の一節にも謳われ、脈々と受け継がれています。

いくつかの変遷をへて普通科全日制高校となった本校ですが、この間、地域を愛し、地域社会に貢献できる人材育成を使命として、学校と地域の人々が一体となって、その使命達成に努めてまいりました。今年も「櫛引すこやかセンター」で行われる交流や介護体験、小学校での「読み聞かせ」活動、地域の伝統文化「黒川能」の学習や、ボランティアとしての諸行事への参加など、地域の人々とともにさまざまな特色ある活動を行っていきます。

本校の授業では、「基礎・基本」を大切にしながら、進路希望に応じて教養発展・健康福祉・芸術探究の各コースを選択して学習します。各学年2クラス、生徒数156名という小規模校ですが、生徒と教師が常にいっしょになって、それぞれの生徒の個性、能力に応じた丁寧な指導による学習活動を行っています。

また、今年度から「ベーシック」という本校独自の教科を開講します。「ベーシック」では、国語、数学、英語といった既存の教科の枠を飛び越えて、文字の由来、日本の地名、海外旅行の基礎知識、庄内の食材、建築物の計測などさまざまなテーマについて学びます。加えて、義務教育段階における学習内容をもう一度振り返りながら、「学ぶことの楽しさ、わかる喜び」を実感することができる新しい教科です。

特別活動では、生徒会がリーダーシップをとって行われる学校行事やボランティア活動、運動部や文化部の部活動などに生徒が主体的に参加し、楽しく活動しています。伝統あるウェイトリフティング部は、全国高校総体や国体での活躍に加え、これまでアジア大会、オリンピック日本代表選手を生み出してきました。音楽部と美術部も、日常の活動を通してそれぞれの感性を磨きながら、各種コンクールへ参加・出品しています。

山添高校は、すべての生徒、保護者、地域の人々にとって「在ってよかった」学校づくりをめざします。美しい自然と豊かな地域文化の中で、そして、教職員と保護者、地域の人々の温かな支援の中で、生徒は自分を輝かせていきます。

校 長   齋藤 和久